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女性参政権70年

 4月10日は、歴史上初めて参政権を得た日本の女性が一挙に39人の女性衆議院議員を誕生させてから70年目にあたる。
 先日、東京新聞特別報道部の中山洋子さんから、新しく出版された『女たちの情熱政治』をいただいた。

 この本の中で、初めての選挙を体験した女性たちの証言集をまとめた大槻明子さん(81)は、「つつましい暮らしで、ふだんはもんぺしかはかなかった母が、グレー地に小さなバラ模様が全面にちりばめられた着物を着て、グリーンの帯を締め、しゃなりしゃなりと出かけて行った。その誇らしげな顔が忘れられない」と述べている。男と同じように1票を投じる喜び、晴れ晴れした思いで投票所に足を運ぶ当時の女たちの姿が目に浮かんでくる。

 それから70年後の今日、国会に占める女性議員の割合は9.5%。日本は190ヶ国中156位というどん底状態を脱していない。2015年1月の調査で、30%を超えたのが42ヶ国、20%以上は90ヶ国に及び、平均22%という数字からも、いかに日本が立ち遅れているかがわかる。
 地方議会でも、2015年の統一地方選挙で、道府県議は207人(9.1%)、市議1203人(16.1%)と過去最高の当選者を出したが、人口の半分は女性という点からみれば、議会に占める女性議員の比率は極めて少ない。

 2014年6月の東京都議会本会議で、少子化問題を質問する女性議員に、議場から「自分が早く結婚しろ」「自分が産んでから」という野次が飛び、大問題になった。これは氷山の一角で、当選した女性議員が直面するのは、セクハラ、パワハラが日常茶飯事、男尊女卑が支配する「議会」という旧態依然たる男社会の厚い壁である。
 この本は、東京新聞・北陸中日新聞取材班が、女性たちの政治進出を阻む日本のいびつな構造の実態をえぐり出したドキュメントだ。

  高知県は、女性参政権発祥の地である。
 明治11年、唐人町の寡婦(かふ)「民権ばあさん」こと楠瀬喜多は、男女同権、納税の義務を果たすものには参政の権利ありと主張し、日本女性として初めて女性参政権を要求した。
 2年後の13年、自由民権派の勢力が強い上町、小高坂村で、女性でも戸主であれば選挙権、被選挙権を認めるという画期的な規則が成立した。これが日本最初の女性参政権の実現だった。町村会の有権者、議員は男子に限るとする明治17年の区町村会法改正で廃止せざるを得なかったが、規則が有効だった4年の間に少なくとも1度は選挙が行われたらしく、「男が女に投票し、女が男に投票」したと記録に残る。

 さて、10日の地元紙朝刊をみると、共同通信が行った都道府県議調査結果を報ずる「女性議員目標73%『困難』」の見だしを掲げた記事があるだけだ。この栄えある本県の女性参政権の歴史を顧み、今日の女性参政権の問題を考えてみようという地元ダネの記事は皆無である。昨年は紙面に「戦後70年」の言葉があふれたが、「女性参政権70年」には一向無関心のようだ。こんなところに、わが地元新聞記者の力量低下を感じたりするのは小生だけだろうか?


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